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Cappelle 報告レポート第一弾 -Tough Ending-

こっそりと日本を抜け出し、こっそりと帰ってきた一年の小林です。
2月24~3月3日にフランスのカペルで行われたチェス大会に参加してきました。
結果からまず言いますと、9ラウンド分の5ポイントで、上からの勝ちもあり、まあまずまずの成績だったといえるでしょう。今回格上との試合が5試合ありましたが、全て内容のある試合だったので、まず試合解説第一弾として、2Rのオランダ人FMからドローをもぎ取った試合から載せます。(第4~5弾まである予定)
(R2) Bannink,B (2255) - Kobayashi,A (1997) [A89]
Cappelle-la-Grande 2013

1.d4 f5 2.Nf3 Nf6 3.g3 g6 4.Bg2 Bg7 5.0–0 0–0 6.c4 d6 7.Nc3 Nc6 8.b3 e5 9.dxe5 dxe5 10.Ba3 Re8 11.Qxd8 Rxd8 12.Rad1 Rxd1 13.Rxd1 e4



ここまでが日本にいたときに調べていた研究ラインで、黒十分です。
14.Ne1 Be6 15.Nc2 a6 16.f3 exf3 17.Bxf3 Re8 18.Bxc6 bxc6 19.Nd4 Ng4 20.Rd3
20...Ne5?! 21.Nxe6
[Bxg7 があるためルークを取れません 20...Bf7!]
Rxe6 22.Rd8+ Kf7 23.Bc5 Re8!?
[23...Ng4!= 事前の研究において、相手はエンディングを得意としている印象があったので、ピースをさばくのは得策ではなかったかもしれません。]
24.Rxe8 Kxe8 25.Nd1 Nd7 26.Be3 Be5 27.Nf2 c5 28.Nd3 Bd4 29.Kf2 Kf7
[29...Ke7! 黒マスビショップはすぐに交換されるため、黒マスを避ける必要はなく、黒キングは弱点の多いクイーンサイド側に少しでも近づくべきでした。]
30.Bxd4 cxd4 31.Nb4 Nc5?!



怪しい手、白ナイトにいいマスを与えてしまい、相手に主導権を握られます。
[31...Nb8! 32.Nd5 c6 33.Nf4 Nd7 34.Nd3 c5=]
32.Nc6 Ne6 33.b4 Ke8 34.a4 Kd7 35.Nb8+ Kc8 36.Nxa6 Kb7



37.b5?!
[詳しい解説はこのあとが最大の見どころため避けますが、白には次の勝ち筋がありました。 37.Nc5+!! Nxc5 38.bxc5 Ka6 39.Ke1 Ka5 40.Kd2 Kxa4 41.Kd3 Kb4 42.Kxd4 c6 43.e3 Kb3 44.g4 h6 45.gxf5 gxf5 46.Ke5 Kxc4 47.Kxf5 Kxc5 48.e4 Kd6 49.Kf6 Kd7 50.e5 Ke8 51.Ke6!! and White wins]
37...c5! 相手のナイトを閉じ込めます 38.a5 g5



ここが今試合最大の見どころ、黒はキングa7-b7の動きを続けるしかなく、白はNxc5からの3ポーンvsピースからの勝ちを目指します。
39.e3?
検討でも相手が悪手と指摘した手、e-fileのポーンが消えることで黒のf-fileのポーンがパスポーンになりやすくなります。一応以下に白の勝ち筋を載せておきます。
[39.Ke1! h6 40.Kd2 Ka7 41.Kd3 Kb7 42.Nxc5+ Nxc5+ 43.Kxd4 Nb3+ 44.Kc3! 好手
(以下ではダメ
44.Ke5? Nxa5 45.Kxf5 Nxc4 46.Kg6 g4! (46...Ne3? 47.h4!) 47.Kxh6 Ne3 48.Kg5 Kb6 49.Kf4 Nf1 50.Kxg4 Nxh2+ 51.Kh3 Nf1 52.g4 Ne3 53.g5 Kxb5=)
続き 44...Nc5 45.a6+ Kb6 46.Kd4 and White wins]
このような勝ち方が白にはありますが、私が強調したいのはそこではありません。
今カペルでは90分1手30秒 + 40手目に30分の追加となっており、e3を指した時点で相手の時間は2分を切っていて、相手は40手目のインクリースメントの前にポーンを突きました。2分という短い時間で上の勝ち筋を読み切るのは困難だと思いますが、e3を突く前の局面で時間が30分あったら、相手はこの勝ち筋を読み切っていたことでしょう。
では白はどうすれば良かったのか、私が思うにチェスのエンディングで重要なのは急がないことです。黒は先ほど言った通りキングa7-b7の動きを続けるしかないわけで、黒からのカウンターを心配する必要は全くありません。よって白はすぐに勝ちにいくわけではなくキングを適当に動かすという待ちの一手(例えばKf2-Kg2-Kg1)を入れさえすれば、40手目を迎えられそこから考えることができました。
しかしポーンは一度突いたら戻せないので、局面を動かしてしまいます(実際39手目にhポーンを突いていてもドローになると思われます←解析が不十分なので、もしかしたら勝ちがあるかもしれませんが...)。
もう一度言いますがエンディングで重要なのは急がないことです。相手がたった2手を待つことができたなら、結果は変わっていたでしょう。急がないで手を待つという考え方&行為は、今大会のように時間が増える場合に限らず、エンディングで絶対に必要な技術だと思います。



このあとはドロー一直線。
39...dxe3+ 40.Kxe3 h6 41.h4 Ka7 42.h5 Kb7 43.Nxc5+ Nxc5 44.Kd4 Ne6+ 45.Kd5 f4 46.gxf4 gxf4 47.Ke4 Ng7 48.c5 Nxh5 49.c6+ Kc7 50.a6 Kb6 51.Kf3 Nf6 52.Kxf4 Nd5+ 53.Kg4 Nc7 ½–½



多くの写真を提供して下さった、石塚さん、小島さん、橋本さん、三村さん、ありがとうございました。今度行く時はカメラをちゃんと持っていくようにしますm(_ _)m

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